た~とるの投資ライフ

「配当>生活費」達成済 / 株式投資・資産運用の思考整理と備忘録

市況というノイズとどう付き合うか

こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。

ここのところ、わずか3営業日ほどで、アメリカ株が7%くらい下落しました。つられて日本株も下落しています。

ニュースやSNSでは、株価暴落とか金利上昇による経済への悪影響の懸念とか、そういった声が聞こえてきます。個人投資家の中では、「どうしたらいいか分からない」「株を買ってみたいがタイミングが分からない」など、様々な意見があるようですね。

このような意見は全て「ノイズ」と考えた方がいいでしょう。投資家として必要なことは、自分で企業価値を判断し、いかに安く買うかに集約されます。ノイズに耳を貸してもいいことはありません。あくまで他人の主張ですから。

 

投資家としてのあるべき姿

では、ノイズを遮るにはどうすればよいでしょうか。

やはり自分で考えることが大事です。当たり前すぎる話なんですが。

テレビでコメンテーターが経済にコメントしていても、それが正しいかどうかは分かりません。著名な経済学者が予想するから絶対実現するというわけではありませんし、〇〇証券のアナリスト△△さんの「逆行で上がる株」なんかもあてになりません。

特に経済に関しては、専門家の予想があてにならないという研究結果がでています。サルのダーツ投げと変わらないなんていう言い回しもありますね。そこまではひどくはないと思いますが……

 

もっとも、コメントするならなんとでも言えるんです。そもそも彼らが身銭を切って投資している投資家かどうか分かりません。投資をしたことの無いお偉いさんもたくさんいますので。

もちろん、筆者た~とるの書くことも、そのまま鵜呑みにしないでくださいね。あくまで僕の意見に過ぎませんのでね。(とても少数ですが、読んでくれる方がいらっしゃるので、投資歴14年目の自分なりの知見を基に書いてはいます。)

 

ノイズを遮るには、経験と知識が必要です。株に関する本、マネーに関する本、いろいろと読みまくってみるのがいいです。一番いいのは四季報の通読です。とにかく、人の意見よりも自分の知見が上回っていると自信が持てる状態にまでマインドを持っていければいいです。

 

たかが資産運用にそこまでしたくない、手間がかけられない、時間が無いという方も多いと思います。その場合はインデックスの定期買い付けか、もしくは「暴落時のみインデックスを買い出動」という戦略もいいと思います。株は、個別でもインデックスでもそうですが、「安く買って高く売る」必要があるので、株価の下落は利益を伸ばす数少ない機会です。

 

とはいっても、下落中に個別株やインデックスを買って、その後も下がり続ける危険も当然あります。

「落ちるナイフをつかむ」なんていう投資界のことわざがありますね。「下落相場で買いが早く、その後の下げで損失を出す」という意味合いになります。これは、多少は覚悟しておく必要があります。株を買った瞬間に右肩上がりが続くことはありません。

ですので、買ってもいい水準を想定しておく必要があります。参考に、インデックスの場合の対応例を書いておきます。

 

インデックスの底値を探る方策

僕の場合、市場平均株価自体の過熱度を測りたいときは、市場平均のPBRを見ます。今は便利な世の中で、数値はググれば分かります。(サイトによって数値が若干異なるケースがあるので、注意が必要です。)

日本株の場合、日経やTOPIXなどの市場平均のPBRが1倍程度まで下がった状態で買い出動すれば、まず失敗しません。もちろん0.8くらいまでは下がり得るものですが、そこまで下がったら気絶して放置でいいです。

ちなみに、2020年3月コロナ暴落相場での日経平均PBRの底値が約0.8倍です。この水準まで暴落しても、しばらく時間はかかりますが後の反騰でほぼ確実にPBR1倍を超えてきます。本来の企業価値を下回るレベルまで売り込まれた株は、後に上がります。それが効率的な市場ですので。

※PBR1倍が成立するのは日本株の市場平均の場合です。アメリカ株は利益水準が高く「ROEが高い=PBRが高い」傾向にあるため、市場平均PBRが1倍まで下がることはおそらくありません。

※あくまで市場平均の話です。個別だとPBR1倍割れの企業は山ほどありますのでご注意を。

 

もう一つ、株価の割安水準を測る代表的指標があります。PERです。しかしこれは相場の低迷時には使いにくいです。

株価が底をつけるときには、景気自体の悪影響も出始めていて、多くの企業が予想利益を引き下げます。結果予想EPSが下がり、予想PERが高く出てしまうケースが散見されます。

特に、景気敏感系のシクリカル銘柄が多い日本株の場合、多くの企業で不況時ほどPERが高く、好況期ほどPERが低くなる可能性があります。

市場平均はディフェンシブも景気敏感もグロースもバリューもごちゃまぜなので、PERだけでは全容がつかみきれない可能性があります。そのため、市場平均の高低だけを判断するなら、数値が素直なPBRの方が判断しやすいです。

 

この辺は、とにかく慣れです。いろいろな数字や過去の出来事とそのときの株価の推移などを見ていれば、脳が慣れてきます。暗黙知とでもいうんでしょうかね。

そしたら、株価の下落も怖くなくなってきます。大事な資金を投資して、損失出して損切で退場とかはもったいないです。どれくらい下がったら株価が底か、おおよそ目途がついていたら、安くなった株を買うのも平気になります。

 

以上、た~とるでした。