た~とるの株式投資ライフ

「配当>生活費」達成済 / 株式投資・資産運用の思考整理と備忘録

金利には注意。でも踊らされすぎないように

こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。

FRBが0.75%の利上げを決定しました。これを書いていた16日23時時点では日経の先物も800円安となっていました。

通常の政策金利の変動の幅は0.25%になることが多いですが、今回は一気に0.75%の利上げです。結構思い切った上げ方だなと思います。それほど景気の過熱やインフレを警戒しているということでしょうね。

そりゃそうです。世界中で株価や不動産の価格が爆上げしてましたからね。よくネットの経済系記事で見かけるような、サンフランシスコのおんぼろの家が1億円とか、一時期ナスダックのPER100倍超とか、今までありえない市況になっていましたから。

上記の家の値段なんかは、経済成長による給料上昇なども影響しています。しかし、市場にジャブジャブにあふれた投資系資金が不動産市況を過熱させていることは間違いありません。金利が安いから、借入して不動産投資するには低金利は格好の時期だったわけです。

ゼロ金利が長かったので、その影響は深刻な状態であってもおかしくありません。

 

さて、この金利なんですが、金利の変動は株式、不動産、債券など様々なアセットクラスへの影響が大きいです。投資に影響があるマクロ要因の中でも、金利の変動は意味合いと効果がシンプルで分かりやすいものかと思います。

端的に言えば、中央銀行は景気を冷やしたいときには金利を上げ、景気を過熱させたいときは金利を下げています。

株式市場の世界では「中央銀行には逆らうな」という格言もありますね。中央銀行が誘導したい株価や物価の方向性に逆らって相場を張ってもうまくいかないという考え方です。中央銀行の影響力は甚大です。

 

ちなみに、FRB政策金利の山と谷は次のようになっています。

・ITバブル期の2000年に6.5%

・ITバブルの崩壊の景気減速に対応する形で下がり続け、2003年に1%

・景気回復に合わせて上昇し2007年に5%

サブプライム問題~リーマンショックの景気急減速への対応で、2008年末に0.25%(誘導目標0%で事実上のゼロ金利

・以後、2015年末までゼロ金利が継続

・2016から景気回復に合わせ上昇し2019年に2.5%

・2020年にコロナ危機での景気減速への対策からゼロ金利

・現在、2022年6月、金利引き上げ決定。1.5%~1.75

・2022年7月にも利上げの可能性あり

(グラフが用意できず大変申し訳ございません…)

 

FRB政策金利と株価の関係は明快です。

金利が上がれば株価は下がる傾向であり、金利が下がれば株価は上がる傾向にあります。

 

では、投資家はどうすればいいのか?株式投資にどう向き合えばいいのか?

ここについては、資金管理をするという、当たり前の手をとるしかないと思います。ポートフォリオの現金比率を調整し、利上げが度を越えてきたらさらに現金比率を高めていくということですね。

ニュースに踊らされて、今すぐ株式投資をやめるとか、そういうことは短絡的過ぎます。政策金利の数字や今後の観測の上では、まだ、特別に警戒する段階にはありません。先読みして株を売る人も出てくるでしょうが、あくまで現金比率をコントロールして調整するにとどめておく段階かなと思いますね。

 

そもそも、現在のFRB政策金利はまだ2%にすら達していません。そして、政策金利2%未満というのは、米国金融史の中でいうと、まだまだ低金利の部類です。

米国の政策金利は、過去数十年の間で、大半の期間は3%を超えていました。

観測では、2023年に3%台半ば程度の金利を予測している向きもあります。それでも、3%台ならば特別に金利が高いとはいえず、普通の金利です。(普通ってなんだって話ですが…)

しかし、例えば、5%を超えるような観測があればさすがに警戒するべきだと思います。ITバブルの崩壊前も、リーマンショックの前も、金利5%を超えるか、それに近い水準で推移していました。こういう場合は、例えばフルポジならば株を売り、ポートフォリオの現金を50%程度まで高めるのも悪くないと思います。リスクを避けたい場合は、もっと現金比率を高めてもいいかもしれませんね。偉大なるベンジャミン・グレアムは、債券と株の比率は、それぞれを25~75%の間で調整すべきと説かれています。この「債券」を「現金」に置き換えて考えればいいのかなと。

万が一暴落に巻き込まれると精神的にダメージがありますし、安く株を買おうにも現金が無いと対応できません。この辺りの資金管理は、ある程度の経験と勘などから導かれる感覚によるものもあるので、正直難しいところではありますね。僕も、現金比率を高めた後に株価が上昇していって、機会損失となったことがあります。

 

ちなみに、僕の場合ですが、日中はサラリーマンなので株は触る余裕はありませんし、割安と思った株があれば淡々と買い付けるスタイルです。現在は、まだまだ割安な株でポートフォリオを構成できていると考えているので、株を売るつもりはありません。しかし、金利の影響で世界経済が冷え込むようなことがあれば、さすがに割安株だろうが何だろうが株価が下がって資産を棄損してしまいます。

そもそも、ここ10数年は低金利がずっと続いていて、ある意味異常事態でした。金利の本格上昇局面を経験した個人投資家リーマンショックより前から投資をしている人たちくらいであって、人数としてはそれほど多くないでしょう。僕にとっても、本格的な金利上昇局面は未知の世界です。

今後金利が上がり続けるかは分かりませんが、金利の動向や現金比率などの資金管理は、注意を払っていきたいと思います。