た~とるの投資ライフ

「配当>生活費」達成済 / 株式投資・資産運用の思考整理と備忘録

投資歴14年で機械的損切0回。筆者の損切に対する考え方①

こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。

皆さん、株式投資では損切をされますか?

僕は基本的に損切をしません。特に「〇%下がったら損切する」という機械的損切は14年の投資生活で1度もしていません。

僕が株で資産を増やせた要因の1つは、損切をしないことと自身の投資哲学がマッチしていることだと考えています。

損切への考え方は投資スタンスによって異なる

損切とは、株が含み損を抱えた状態で売ることですよね。

これには2つの対照的な考え方があります。

①損切する派:損が少ないうちに株を手放し、それ以上の損失を未然に回避する

②損切しない派:将来株価の上昇が期待できるから、株価が下がっても売らない

この2つになります。

 

①と②は投資スタンスによってどちらに拠るかが異なります。どちらが正しいという問題ではありません。

 

①の立場で投資をするのは、デイトレードスイングトレードなどの短期投資や、理論価値の算定が難しいFXなどですね。

需給やモメンタムに基づいて投資をするときには、そのときの値が正しいとして投資判断することが多いです。投資判断が間違ったときにはすぐ手じまいする方が安全でしょう。ですので損切が必要なケースがでてきます。

 

一方、②の立場に拠るのは、ファンダメンタルに基づいた投資判断をするときです。

例えば、20年後に20倍の株価を目指す成長株に投資したとき、買ってすぐに10%下げたからと機械的に損切するのは合理的ではありません。20年後に20倍になると計算して投資するのであれば、10%程度の下げで手放すようでは投資哲学や投資目標に対して行為が合致しません。損切の必要がありません。

 

損切と投資哲学のミスマッチとは

さて、ここで1つのミスマッチがあります。

ファンダメンタルに基づいた投資をしているつもりでも損切は機械的に行う、ということです。

 

おそらく、世の多くの投資家は、「この会社は成長率が高い」「将来性が期待できる業界」など、何らかのファンダメンタルに基づいて投資をしていることか思います。

その結果、例えば「3年後に株価3倍を目標とする」など、中長期的には株価の上昇を見込みます。

つまり、将来上がるという見込通りのシナリオが成立するならば、損切という行為は合理的ではないはずです。株価の多少の下落は気にする必要はありません。

 

ところが、巷には株価が下がるとすぐ損切が必要だという言説が多く見受けられます。

短期投資ならいいのですが、ファンダメンタルに基づいた投資スタンスと明らかにミスマッチです。

「3年後に3倍の株価」を期待しているなら、10%下がって機械的に損切している場合ではありません。10%下がるのは買い増しのチャンスのはずです。

しかし、損切しないと生き残れないという説に従って、淡々と機械損切する方が多いようです。

 

問題なのは「3年後に3倍の株価」という分析への振り返りがないことです。10%下がって機械的に売るなら、「3年後に3倍の株価」と考えたことに根拠がないか、考えが浅かったことになります。

本来的には、分析して自信を持って投資しているなら、株価の一時的な下落はチャンス到来と見るはずです。

 

ファンダメンタル派が損切をする必要があるのは、分析や計算が間違っていたか、会社の価値に大きな変化があったときです。

平均株価の下落に巻き込まれる形で、一時的に10%株価が下がるような状況は頻繁にあります。そのようなときには会社の価値は変わりませんので、損切をする必要はありません。

ファンダメンタルに基づいた投資をする場合は、損切という行為の意味をもう一度熟考する必要があると思います。

 

以上、た~とるでした。