サラリーマンという病②/生殺与奪の権を会社に握らせるな
こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。
前回、サラリーマンとしての虚しさを病と称して書きました。
続きです。
1~2年ほど前でしょうか、漫画「鬼滅の刃」が爆発的に流行しました。
その登場人物に冨岡義勇というキャラクターがいます。彼の有名なセリフには僕のようなサラリーマンにとても刺さるものがあります。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな」です。
「他人」を「会社」に置き換えるとサラリーマンにもドンピシャで当てはまります。
おそらく、現代での大半の人は会社の給料無しでは生活が成り立たないことかと思います。この状況下では、会社の命令に逆らえません。時間も住む場所も思い通りにはいきません。不都合な人事異動や転勤、長時間労働やサービス残業でワークライフバランスを崩されても、その状況を受け入れざるを得ません。
社員をどう生かすかは会社の都合次第。「生殺与奪の権を会社に握られている」状態となってしまっています。会社に逆らう人は干してしまえばいいだけです。
もちろん、会社もビジネスですので、綺麗ごとばかり言えませんし、社員の都合のみ優先するような仕組みを作るわけにはいきません。僕たち会社員の側としても、私生活より仕事を優先することが必要なときがあります。個人の都合だけでは組織が回らないことは理解しています。
そこはある程度妥協できるとして、サラリーマンには致命的な点があります。キャリア形成すらも会社に握られてしまうことがあります。
一度就社した先でキャリアを形成するしかないという点です。年功序列・終身雇用の場合は特にそうです。最低限の生活ができる待遇は与えられるので、なんとなく居心地がよく、年をとれば偉そうにできる機会も増えますし、転職の必要性も高くないです。
それで結局、専門的なスキルや、世界のどこでもやっていける力が身に付きません。また、雇用の流動性が低いため転職も簡単にはいきません。そのうち、学び直しやスキルアップについて考えること自体を止めてしまいます。現に僕がそうでした。
多様化された現代では、人それぞれ、もっと適正のある仕事や仕事以外の人生の目標があると思います。しかし、それを探すような時間も猶予もありません。ただ偶然就社した会社にコントロールされたまま、貴重な時間を費やして働き続けて人生の大半が終わってしまいます。それでも生活ができるのならば良しとするか、本当にやりたいことがあると考えるのかは、人によりけりでしょう。
「生殺与奪の権を会社に握らせるな」
たぶん、会社でこれを言っても馬鹿にされるだけでしょう。馬鹿にされるだけならまだ可愛いかな。たぶん「現実見ろよ、諦めろw」「仕事舐めてるのか」とかいう思考停止ワードが飛んできそうな気がします。
僕は思考停止が一番怖いです。会社の同僚たちは完全に諦めモードです。会社にしがみついて、耐えて、余生をやり過ごすまでの給料をもらう日々。会社内で「仕事舐めてるのか」というワードを放つおじさんも見ますが、仕事への情熱は持ってないんです。会社に見放されるのが怖いだけなんですよ。辞めたら生活できないから。
僕は会社に依存したくはありません。当面の目標は2020年代でのFIREです。経済的自立を目指すのは不可能ではない。いつか金銭面での都合がつけば会社依存から脱却できるはず。人生の選択肢は自分で決めるもの。それを資産運用で現実のものにしていきたいです。
続きます。