た~とるの投資ライフ

「配当>生活費」達成済 / 株式投資・資産運用の思考整理と備忘録

サラリーマンという病⑤/今更だけど、上級管理職の給料がタイやフィリピンに追い越されていた

こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。

サラリーマンとしての虚しさを病と称して書いています。

第5回です。

日本企業の働きにくさや組織の硬直化は以前から言われ続けています。日本の一人あたり所得は、ここ30年ほど横ばいのままです。

 

一方で海外に目を向けてみます。

アメリカやドイツといった先進国の所得が継続的に上がってきていることはこれまでも数値を目にしたことがありました。

ではアジアの国と比較するとどうなんだろう。シンガポールや香港は富裕層が多いけど…

そういや韓国、台湾当たりとも所得の差がなくなったよな…

そんな頭でネットサーフィンしていたところ、東南アジアとの給料の差に関する記事を見つけました。

https://diamond.jp/articles/-/278144(出展:ダイヤモンドオンライン)

東南アジアあたりは日本より随分と所得が低いイメージがありましたが、上級管理職で比べると、なんとタイやフィリピンの方が日本より給料が高くなっているようです。

この記事は1年前に書かれていますので、今更知った僕も情報が遅いですね…

現在は円安が進行しているので、為替によっては課長くらいの給料も結構差が縮まっている可能性があります。

 

僕が小学校のとき、日本の一人当たり所得は世界でもトップクラスでした。東南アジアの国とは桁が一つ違っていました。

そこから四半世紀以上過ぎましたが、上級管理職での比較とはいえ、東南アジアの国に給料が追い越されたのは隔世の感があります。

 

別のメディアでは「給料が追い越されたのは上級管理職だけ。一般社員の給料はまだ日本の方が上だから大丈夫。」という記事も見たことがあります。もちろん、一人当たりの所得の平均値は、まだまだ日本の方が高いです。

ただし、能力に応じた給料が支給されないのであれば、個人の能力アップのモチベーションが働きませんし、会社の生産性も上がりません。そうなると経済の勢いが違いますから、いつか一般社員の給料が東南アジアの国に追いつかれる可能性はあります。ヒラの給料がまだ東南アジアより高いから大丈夫、というのは物事の本質的解決とは何の関係もありません。

 

世界のサラリーマンの給料は今後も上がっていくと思います。今のマネーの価値は普遍的に同じままということはありません。今200万円あれば、例えば新車を買うことができますが、10年後には200万円で車を買えないかもしれません。世界経済の発展のなかでは、円の価値や現金の価値が今より下がっている可能性はあります。経済の不確実性を正確に予測することはできません。

 

余裕のある暮らしをしようと思えば収入の高い仕事に就くのが一番手っ取り早いですが、日本で高所得が得られるのは一部の優良企業だけです。それ以外では例えば医者になるかパイロットになるかといったところ。これらの職に就こうと思えば、学生のときからその進路に向けた準備が必要で、社会人になってから学び直してキャリアチェンジすることは難しいです。そもそも、高給取りになったところで、激務で体を壊す可能性もあります。他には起業するという手もありますが、相当の才能や運が求められます。

 

僕のような凡百のサラリーマンには今更のキャリアアップは困難です。この先は資産運用の重要性がさらに増してくると思います。自分の望む暮らしに一歩でも近づけるよう、しばらくはサラリーマン兼投資家という二足の草鞋で資産を形成していくしかなさそうです。

 

続きます。