不動産高すぎ問題
こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。
突然ですが、不動産高すぎませんか?
この新築価格の類は、高価格マンションが発売されると一気に上がったりするので、額面通りには捉えられません。
しかし、そんな要素を差っ引いても高いものは高いですよね。どう考えても、高すぎる。
SUUMOとか見ていても、東京って買える家なくね?って思ってしまうんですね。
持ち家としての不動産はもはや、耐久消費財ではなく、贅沢品の域に差し掛かっているのでは…
転売目的の投資家は別の話として、本来的に住宅を必要とするファミリーなどの実需層には手が届かない価格帯になってきています。
モノの値段が上がっても給料は上がってませんからね…
投資目的の人でも、これ以上高い価格で誰かに転売できる見込があるんでしょうか?
僕の住んでいる街や近隣都市の不動産も、10年ほど前と比較すれば、安い地域でも30%、値上がりの著しい地域だと90%くらい価格が上昇しています。
統計データにより多少差異はありますが、とにかく値上がりしていのるは事実です。
インフレはインフレでモノの値段が上がるのは仕方ないですが、セットで給料が上がらないと一般の労働者世帯ではいずれ手が届かなくなります。
東京23区だけが特別なわけではありません。
そこそこの都市部の不動産を実需で買う場合、フルローンだと5,000万円は借入が必要でしょう。
ちょっといい値段のマンションとかだと7,000万円とか軽く超えてきます。
平均的な収入の世帯に目を向けてみると、5,000~7,000万円のローンは家計的にかなりキツイ。
一生ローンに付き合う覚悟が要りますし、変動金利で金利が上がったら返済できるんでしょうか。75歳やら80歳まで働き続けるなんていう未来が見えてきます。
そもそも金融機関の審査にはねられそうな気もします。
そして、この不動産インフレを抑えようとしたら、政策金利を上げて無理にでも価格を落としにかからなきゃならないでしょうけど、日銀が本格的な利上げするのは難しそうな気がします。
アメリカみたいな勢いで利上げしたら、一般のサラリーマン世帯で変動金利長期ローン組んでる人は大量に詰むでしょう。
あと日本国債の価格も下落するでしょう。金融の世界に及ぼすダメージはどれくらいになるでしょうか…規模がでかいのでいまいち想像がつきません。
1980年代の日本の土地バブルも、2000年代の米国のサブプライム関連も、元は金利動向に乗じた不動産・金融界隈の奇妙な財テクによりバブルが始まっています。
その仕組みが浸透するにつれ、一般人がマネーゲームに参戦し、モノの価格に関する感覚のマヒや、年収の数倍のモノを取引をしていることへの危機感が無くなっていったんでしょう。
やがて政策金利の上昇とともにバブルは崩壊していきましたが…
中央銀行の金利操作が人の欲を刺激し、全てを引き起こしたと言えんこともないですが、最後はどうあろうと自己責任です。
僕はこれまで株式メインで投資をしてきました。
これまでの実生活で「株は下がるから怖い」「株は博打」「元本保証がない」とか散々に言われてきました。
ただし、一般サラリーマンが数十年のローンを組んでまで手を出す住宅・不動産なるものも、下がるときは株以上のスピードで市場価格が下落することもあります。
株で信用取引してる状態で大暴落を引くのと同じことです。
市井の末端投資家として、とにかくここ数年の不動産の高騰がキナ臭くてたまらんのです。
以上、た~とるでした。