株式投資家の必読書・会社四季報
こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。
今日は、会社四季報2022年夏号の発売日でした。
僕も早速買ってきました。
四季報は、大体は雑誌のビジネスコーナーに平積みになっていることが多いのではないでしょうか。最新号が出る日は、結構、四季報を読んでいる人を見かけます。
普段、投資の話は表に出しづらかったり、話そのものが周りに通じないことも多いです。しかし、四季報に目を通している方を見ると、仲間がいるように感じて嬉しくなってしまいます。
会社四季報の有用性
会社四季報は、数ある投資関連書籍の中でも最も役立つものの1つでしょう。
四季報には、上場企業それぞれの概要や財務情報、過去3年程度の業績推移や向こう1~2年程度の予想利益などが網羅的に掲載されています。絶対に欠かせない1株利益の値や有利子負債などの情報のほか、大株主などの一見マイナーな情報の中にも投資のヒントが隠れています。
特に夏号は多くの企業の前年度最終実績が掲載されますから、企業実績の経年比較をするための統計資料としても活躍します。僕も、毎年全号を読む時間はないですが、夏号は目を通すようにしています。
投資の情報を得るには、ネットからのデータ収集や、ニュースや口コミ、マネー雑誌などの手段はありますが、やはり情報量という点では四季報がナンバー1でしょう。また、変にバイアスがかかった書籍ではないため、客観的に淡々と読むことができます。
四季報以外の情報源も当然たくさんあるのですが、四季報の優位性が高いです。例えばネットやニュースなどではどうしてもネガティブな情報が目に付いたり、ポジティブ材料が過大に報道されたりして、判断を狂わされる可能性もあります。目立たせたい材料を楽観も悲観も過剰に演出して見せるのはネットではよくあることです。
一方で、四季報は自分のペースで読んで自分で投資判断するしかありません。四季報の銘柄欄にタイムラインでコメントがつくわけではありません。自分の知識と経験のみが頼りです。投資では他人の考えに依存するのは危険です。その点、四季報はバイアスがかかりにくいため、投資の情報収集ツールとしては最適でしょう。(四季報の利益予想はそれほど当たりませんので、そこは差し引いて考えてください。)
こういった書籍がないと、そもそも会社価値の判断ができません。投資ができません。
特に情報量の差を強く感じるのが外国株投資に関してです。外国株もアメリカ株四季報や中国株二季報などの書籍があります。しかし、情報量が日本株の四季報より少ないです。そのため、投資判断に非常に苦慮します。僕の場合、最低限の財務を確認して、最後は低PERかつ高配当くらいの雑な判断しかできません。
それがために、結局僕のポートフォリオは日本株が中心となっていますし、今後もポートフォリオの日本株比率は下げられないと思っています。
あえて紙の四季報を読む
僕は、紙の会社四季報を読む価値が大きいと考えています。
いまどき、紙媒体は古いという考えもあると思います。極端な話、条件に当てはまる銘柄を探すだけならスクリーニングで事足りますし、時間的にも断然効率的です。四季報オンラインならスクリーニングもできるようです。
それでも、紙媒体には優位性があります。それは、紙で複数の情報を分析しながら見ると、頭に入りやすいというとても単純なことからです。
また、スクリーニングだと抽出結果しか分かりませんので、自分で情報を分析して自分なりに投資判断をしていく経過が抜けてしまいます。自分の目で見て頭では計算をしながら書面を追う方が投資の思考が身に付くでしょう。投資の勉強で得た知識のアウトプット効果も紙媒体ならではの利点かと思います。
特に、掲載企業を最初から最後まで通しで読む四季報通読が効果的です。時間はかかりますが、得られるものが多いです。投資家としての経験値につながります。
四季報通読はとても時間のかかる読み方なので、仕事や家事などに追われる方には実践しにくいかもしれません。しかし是非一度、だまされたと思ってやってみてください。セミナーやニュースだけでは得られない、投資のヒントや気づきがたくさんあると思います。
以上、た~とるでした。