サラリーマンという病⑦/会社に依存しないための資産運用
サラリーマン投資家のた~とるです。
サラリーマンとしての虚しさを病と称して書いています。
最終回です。
サラリーマンの最大の弱点は、「会社>従業員」のパワーバランスとなってしまうことです。雇用する側が絶対的に有利で、社員には働き方や給料交渉の余地が無いことが多いです。
特に顕著なのは年功序列・終身雇用の組織の場合です。あえて自己研鑽しなくても生活できる給料は与えられるので、他社で通用するスキルを身につける必要がありません。
時間が経つにつれ、会社内の調整能力には長けていきますが、会社外では通用しない人になっていきます。
そのうち、会社から「この人、どうせ辞められないだろう」ということで、重責で安い給料を押し付けられていきます。
本来は、会社にノーを突き付けられるくらいの実力があれば、会社相手に思考停止して従う必要がありません。
どこでも通じるスキルがあれば、自分の能力に見合った業務と待遇の会社が見つかるかもしれません。会社に給料交渉してもいいのでしょう。
しかし、年功序列・終身雇用のもとでは、新卒で入った会社で順調にキャリア形成ができるか疑問です。
この社会慣習から脱却してビジネスマンとしてのキャリアを切り開いていくには相当の努力、行動力、意志、目的といった要素が無いと難しいです。
自分を顧みるとどうなのか。
僕も随分と会社に飼いならされてしまいました。
僕の仕事は大した実力は身に付きません。転職サイトを見ても、自分が他社で通用するかと言われると自信はありません。
今から他の仕事や職種に鞍替えするのはかなり難しいでしょう。
個人で会社に給料交渉できませんし、勤務先の会社を変えるのも現実的ではありません。僕のような中間管理職程度では裁量もありませんし、力を及ぼしたいなら最上位まで出世するしかありませんが、その時にはもう60歳近くになっています。
そこから何か仕組みを変えていく時間はありません。それに、社員の意に反して年功賃金廃止などと言い出すと、ただの老害となってしまいます。
僕自身の環境では、理想とする生き方を目指すためには資産運用で経済的自立することが一番なんです。
というか、キャリアチェンジを考えて実行できる時期はもうとっくに終わってしまいました。
資産運用を始めたときは、お金が増えたら高級なモノでも買おうかな、というような価値観も持っていました。お金ができたら消費してしまおうと。
それが今では、会社に依存しないための経済的自由を得ることが大きな目的に変わってきました。
株式投資を社会人の早い段階から始めたのは幸運でした。そのときはラットレースなんて言葉も知りませんでした。
仕事は嫌いではありません。しかし、会社に縛られた人生を歩むのはもういいかなと。
60歳の定年まで勤めあげても何も残らないことは、周りの定年退職者を見てよく分かりました。
サラリーマンという役割に縛られすぎることなく、自分の人生を歩むために会社にノーと言えるだけの資産を築く。やりたいことはまだまだ沢山ありますし、時間もいくらでも欲しいです。自分の人生は会社に頼らず、資産運用で切り拓いていくつもりです。
以上、た~とるでした。