ZAIを読んで感じた投資と自立の親和性
こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。
先日、本屋に寄りました。僕は本屋でマネー雑誌「ダイヤモンドZAI」を読むことが多いです。(立ち読みすいません…)
今回はZAI掲載の漫画を読んで気づきがあったので、備忘録を記したいと思います。
漫画についてざっくりと
全体的に流し読みだったので、タイトルは忘れました…
この漫画、学校での投資教育をストーリーとし、読者は読みながらに金融リテラシーのお勉強ができるような見せ方となっています。
気づきのあったシーンについてです。
「教育のテーマや目的は何か」という場面があり、日米の対比が書かれていました。
かなりおおざっぱに要約すると
・日本の教育は知識を頭に入れること
・アメリカでは「自立」すること
教育の目指すところがそれぞれ違うと。
そのような趣旨のことが書かれていました。
「自立」という概念について考えるきっかけとなりました。
日本型が「知識量」、アメリカ型が「思考力」を重視する形だと思います。
前者は教えられることが前提で、答えを知っているかどうか。
後者は自分で考えることが前提で、答えを考える力を身に付けることを重視しているのかなと。
同時に「自立」の対義語として「依存」という言葉が思い浮かびました。
辞書的な意味で正しいか分かりません。僕の感覚です。
その依存という言葉から連想されるものがあります。
日本型サラリーマンの会社依存度の高さです。
依存度が高いと自立できないリーマンが量産される
日本の会社員全般に感じられる妙な生きづらさ。
正社員の地位を守る、年を取ったら偉くなる仕組みを守る。ビジネススキルを活かした活躍より、会社への忠誠心を重視した合理性に欠ける労働市場。
サラリーマン全体が、身動きの取りづらいシステムに雁字搦めにされているように思います。
何度となく終身雇用崩壊と言われてきていますが、まだまだ雇用の流動性は低く、むしろ雇用の安定性が強い会社への就労希望がますます強まっている。そう感じることもあります。
でも終身雇用って、要は依存ですよね。会社が崩壊したら人生も崩壊しかねない。
自立も妨げられます。一つの会社に経済的な要素を依存することで安心感は得られますが、会社には逆らえない人生となります。自由が犠牲になります。自立ができません。
生き方が制限されてしまう。一つの会社、一つの職場、場所も時間も束縛されてしまいます。
投資と自立について考えてみた
一方で投資家は自由で平等です。
どんな戦略を取ろうが、どう稼ごうが、自分の好きにすればいい。
生まれが高貴だろうが、親ガチャがどうだろうが、本人の投資結果がすべてです。
その代わりに全部が自己責任。どんなに損をしても誰も助けてはくれません。
悪く言うと突き放された世界です。誰かに依存できるものではない。
しかし、自立とか自由という考えと親和性の高い稼ぎ方だと思います。
責任とか裁量とか、会社に無いものの裏返しが自由や自立。
僕にとって「自立」というのは投資家として最も大きい目的の一つです。
経済的にでも、住む場所でも、自分の裁量で稼ぐことでも、少しでも自立した状態に近づきたいと思います。
依存体質だと投資に関心がなくなるのでは
なぜか投資は日本社会ではなじまない…
その理由の一つとして、社会人のロールモデルが基本的に「依存型」の会社人間ベースになっているからなのでは、と思っています。
会社に依存してレールに乗ってれば人生なんとかなります。投資なんて不要。
僕が受けた教育というのは、いい会社に入って少しマシな社会の歯車になる方法でした。本当の意味での自立という概念は学校では学んでいないと思います。
自立=いい会社に入ることみたいな。
でも、裁量も無く制限の多い人生になるので、そのような生き方はしんどい人も多いと思います。
それでも経済的自由を目指す投資という選択肢は出てこない。どちらかというと異端扱いです。自立って概念がそもそも根付いてないからなのでしょうか。
投資が世に浸透するためには、そもそも「自立」を目的に据えた思考が必要なのかと思います。
でもそれは教育段階で身に付けないとなかなか難しい。
社会人になってから自発的に身に付ける余裕はないから。余裕資金が無いと投資って怖いものですからね。生活費までつぎ込むのはダメですし。
なんだかまとまりが無くなってきましたが、「単に知識があるだけ」という状況に陥らないように、自分で考えていくことを常に忘れないようにしたいものです。
当ブログの目的として、自分自身の投資思考整理があるのですが、それが自立につながっていると思いたい。
ちなみにですが、ZAIの漫画は面白いです。
純粋な金融読み物として楽しめますし、ハイレベルな内容のときもあり、僕も全く知らない金融世界が描かれていることもあります。非常に勉強になります。
識者の株価予想とかより、漫画の方がよっぽど為になります。
興味のある方は読んでみてください。
以上、た~とるでした。