投資歴14年の筆者の投資失敗談5選/QYLD
こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。
反省と自戒をこめて、投資歴14年目の筆者の投資失敗談を書き残していきます。
QYLD
第2回目は、現在進行形で保有しているQYLDです。
商品の正式名称は「グローバルX NASDAQ100 カバード コールETF」。
投資家はナスダックの値上がり益を放棄する代わりに、オプションプレミアムの手数料分を配当として受け取ります。
要はオプション商品です。
一般的なイメージでは、配当とは会社が稼いで株主に分け前を分配することです。
QYLDの配当は原資がオプションの手数料であり、株式会社からの配当とは性質が違います。
購入したのは2022年当初でした。
複数回に分けて買い付けし、日本円で270万円分くらい買いました。
買い付け単価は平均して約21.5ドル。
購入の背景
なぜQYLDを買ったのかというと、FIREへの近道に思えてしまったからです。
僕にとってFIREは目的ではなく手段です。人生の時間が多く残されているうちに、さっさと達成への目途をつけたい気持ちがあります。
本来は時短勤務でサイドFIREできればいいのですが、僕の現在の環境ではそれは不可能です。株の配当で生活費+余裕資金を完全に賄うことが僕にとってFIREの第一条件です。
そのため、ポートフォリオの配当利回りを底上げできる投資があれば、つい気を引かれてしまいます。
そんなときに目を引いたのがQYLDでした。
購入時の配当利回りは年11%近くありました。
数字上はかなりの高配当のため、とりあえず打診買いしてみたわけです。
「全資金これに突っ込めば会社の部長の年収超えるよな~」という、妄想というか皮算用もしていました。
結果と反省点
まず、結果です。
ナスダック下落に巻き込まれ、現在QYLDの含み損率はドルベースで-25%くらいとなっています。
購入以降、為替が円安ドル高に大きく振れたので、円ベースでは損は大きくありません。
この点は、為替に救われただけで、ただ運が良かっただけです。
為替が逆方向に動いていれば、含み損は円ベースで-50%くらいになります。
反省しないといけないのは、商品の理解がないまま購入に踏み切ったことです。
前回書いたブラジルレアル建て債券と同じ反省点です。
QYLDは年配当が10%を超える打ち出の小づちではありません。
単なるオプション商品です。当然、元本割れも発生します。
そもそも、ナスダック100の下落時や横ばい時にオプション料がどうなって、どれくらいのリターンが投資家に配分されるのか分かりません。
そしてナスダック100の上昇時には値上がり益を放棄するため、ナスダックのリターンには追いつけません。
僕も、オプションの仕組自体はなんとなく分かります。
ただ、QYLDそのものを考えたときにはよくわかっていません。
今後ナスダックが下落・横ばい局面で、10%超の配当を出せるだけのオプション手数料が確保されるのか、よく分かっていません。
たこ足の可能性もありますし、減配の可能性もあるでしょう。
これが事業会社なら損益計算書や貸借対照表である程度は予測ができるのですが…
分からないモノをかってはいけない。
投資の大原則ですね。反省しています。
以上、た~とるでした。