マネーリテラシーの話①/合理的に考えること
こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。
僕は投資で何よりも重要なのは投資マインドを備えることだと考えています。
投資家に必要な資質で、僕が特に重要だと思うのは以下の2つです。
・合理的に考えること
・自分で考えること
今回は、具体的な投資をする前に備えておきたい性質のうち、「合理的に考えること」について書きたいと思います。
抽象的な「ふわっと」した話もありますが、お付き合いください。
合理的とは
合理とは、語義としては次のような意味合いとなります。
「ものごとの理屈にあっていること。論理にかなっていること」
ですので、合理的とか合理性というと、理屈に合った考え方ができたり性質を備えている状態を指します。
マネーの観点から合理的に判断すると、モノの価格は安い方がお得です。この合理性に基づいた判断は、日常で扱う商品では簡単にできます。
しかし株式投資の場合は実践することが急に難しくなります。
日用品の売買は合理的に判断できる
普段生活する中でお金を使うとき、合理的な判断は簡単です。
例えば、冷蔵庫を買うとしましょう。候補は〇〇社の10万円の商品です。
その商品、なんとお店に見に行くと半額セールの対象になっている!やった!
このようなケースなら、喜んでその商品を買いますよね。単純に半額セールですからね。とてもお得な買い物となります。
また、ネットショッピングでモノを買うときも、同じ製品なら安いものを探しますよね。安い方がお得。当然身に付いている感覚です。
株の場合はどうか
ところが、株の場合はどうでしょうか??
購入対象が「株」になると、多くの人は合理的判断ができなくなります。
例えば、市場の暴落につられて、買おうと考えていた株が下がり始めたとします。1か月迷っているうち、購入予定の株価から50%も値下がりしました。メディアでは連日「株価暴落」のニュースが流れている状況です。
さて、皆さんはこの場合どうされますか?
①チャンスだから買う
②怖いから買わない
合理的なのは①です。本来買おうと思っていたものが購入予定価格から50%下げているので、半額セールと同じ状態です。市場平均株価が下がると、通常、大半の銘柄はつられて値下がりします。会社の本質的な価値が変わらなかったとしても下がります。なので、株のバーゲンセールは暴落時に訪れます。
しかし、ほとんどの方は②「怖いから買わない」を選択します。
「50%も価格が下がるのは何か怖い」「どこまで下がるか分からない」という恐怖の感情が理性を上回ってしまい、思考停止してしまうんです。暴落時には保有している株を手放す人も出てきます。
そう、冷蔵庫のバーゲンセールは「買い」なのに、株のバーゲンセールだと「売り」と判断してしまうんです。人間の感情は時に困ったもので、怖いものや不慣れなものには合理的に判断できないんですよ。
こうなってしまうのは、証券や株式といったイメージしづらいモノの数値化に慣れていないことが原因なんですよね。
株が安いのかどうなのか、買ってもいいのかどうなのか、これを合理的に判断するためには材料が必要になります。
合理的に考えて株を売買するには?
合理的に考えて株の売買の判断をするには会社の価値を算出することが必要です。
「会社の価値って何?」「会社に値段なんかつけられるの?」
いきなり会社の価値と言われてもピンと来ない方も多いと思います。
普段の生活や仕事で、会社の値段を算出している人はごく少数でしょう。投資経験のある人でも、会社価値の算出に慣れている人はあまり多くないと思います。
しかし、会社の価値が分からないと、常に株式市場でボードに表示される「時価」での判断しかできません。「時価」と「価値」は別です。
日用品だって、価格が明示されているから安い高いの判断ができるわけで、「時価」と書かれた商品は怖くて買えませんよね。
会社の価値を算出することは株式投資の根幹です。
算出の過程を知ることや、そもそもの考え方を理解すること、それプラス実践での慣れが必要です。
しかし、そんなに難しく考えなくても大丈夫です。ある程度計算方法はありますし、そもそも大体の価値が分かれば充分です。アバウトでもなんとかなるものです。僕もまだまだ修行中です。
価値より大幅に会社の値段が割安になったとき(=株価が安くなったとき)に買うという発想があればいいです。それが合理的ということです。
「合理的に考えること」は、別記事にて続きを書きます。
まとめ
株式投資で大事なのは合理的に考えることです。
日用品を買うときはモノの価値と値段の関係が分かるので、判断を誤ることは少ないでしょう。
株式の売買で合理的判断をするには、会社の価値の算出と、慣れが必要です。
株のバーゲンセールで「売り」と判断しないよう、
まずは「会社の価値を計算する」という発想を持ってみましょう。
以上、た~とるでした。