た~とるの投資ライフ

「配当>生活費」達成済 / 株式投資・資産運用の思考整理と備忘録

若いうち・お金がないうちに投資をするべきか

こんにちは、サラリーマン投資家のた~とるです。

先日、以下の記事を読みました。

お金がないのに投資する人はバカである…荻原博子が「投資をしない若い世代は賢明だ」と評価する理由 投資はギャンブルなので、一か八かの勝負と同じ | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

意見は自由で、どう解釈するかも読み手の自由です。

ただ、タイトルがちょっと煽りすぎだと思い、一投資家として反応してみます。

ちなみに、タイトルと記事の中身とはあまり関連がありませんでした。

ですので、タイトルだけに反応します。

 

「お金が無いのに投資をする人はバカ」なのか。

「投資をしない若い世代は賢明」なのか。

僕はノーだと思います。

むしろ、お金が無いときにこそ、投資経験を積む方がいいと思っています。

 

理由は以下。

①投資額が少ないうちは損失も少額で済む

②経験が無いのにまとまった額を投資する方が怖い

 

①について。

株式などの投資経験を積むには、資金が少ない若いときからの方が望ましいです。

損をしてもカバーしやすいですし、積立投資や複利の恩恵を得られる可能性が高いからです。

以下、損についての考えです。

例えば、20代で300万円を貯めて株に投資を始めたとします。

運悪く30%下がるとします。下落相場ではあり得る下がり幅です。90万円の含み損です。

手痛いですが、一年分の給料でカバーできる範囲です。

投資額が少ない時は損も少額で済みます。

投資慣れし投資脳を作っておくには、このような時期が適切だと思います。

 

②について。

まとまった資金ができてから初めて投資する人はどうなるか?

例えば、相続や定年時の退職金で、思いもよらず大金を得てから投資を始める場合です。

仮に、投資額を3,000万円としましょう。

ここで、①のケース同様に30%下がるとします。900万円の含み損が出ます。

 

さて、耐えられるでしょうか?

投資額が大きくなると損も大きくなります。

給料だけで損をカバーするのは難しいです。

ましてや、定年後では年金以外のインカムがありません。

 

そして、投資慣れしていないと思考停止し対処できなくなります。

経験も知識もないので、どうすればいいか分からないでしょう。

金融機関に相談して、手数料高いの投資信託に乗り換えさせられるかもしれません。「プロの言うことだから安心」と満足してしまうもしれません。

マネーリテラシーのある人なら分かると思いますが、かなりの悪手です。

 

仮定の例はいくらでも思いつきますが、際限ないのでこの辺でやめときます。

言いたいことは、「投資経験の無い人がまとまったお金を持ってから初めて投資をする方が圧倒的に怖い」ということです。

「投資未経験・知識無し・高齢・仕事無し」で、ふいに大金が手に入り投資を始めようとする人がいたら、止めた方がいいくらいです。

損失を挽回する術がありません。最悪、生活が破綻します。

 

これが、例えば「20代から積立しながら投資を続けて50歳で3,000万円まで増やした人」なら話は違います。

30%下がり、900万円損失が発生しても、なんとか対処できると思います。

もちろん精神的なダメージは大きいです。

ですが、下がるときは下がると知っています。

投資やマネーに関する数字に強く、何より投資の経験値が違います。

投資経験が長いほど投資の判断能力が上がりますし、自分なりの戦略や下落時の対応が考えられるはずです。

 

投資は正しく理解すればギャンブルにはなりません。

ギャンブル的なやりかたができるというだけです。

リテラシーがあれば、株で一か八かの勝負なんてしません。

投資を始めるなら若いうちに。お金がないうちに。

 

どう言われても投資をしたくないという向きもあるでしょう。

その場合は、経済面を全て労働からの収入に委ねることになります。

それはそれでリスクが大きいと思います。

 

以上、た~とるでした。